実家じまい・空き家対策を
そろそろ本気で考えたいあなたへ
意外に知らない実家を空き家にするリスク
今、親御さんが亡くなったり施設に入ったりして、
実家が空き家になるというケースが増えています。
この状態は全国的に顕著で、兵庫県でも7.5軒に1軒は空き家です。
空き家になると家は、恐ろしく早いペースで荒れたり傷んだりします。
庭の雑草がどんどん大きくなり隣家や道路に越境したり、
虫が発生したり、害獣が住み着いたりします。
その結果、ごみの投げ込みや不法投棄を招き、さらに家は荒れます。

所有者に安全面や防犯面、衛生面の不利益はもちろん、ご近所トラブルのもとになります。
ひどいと、被害を受けた方からの損害賠償請求などで重いペナルティが課せられることもあります。
行政も、空き家に対する法律をどんどん強化しています。
周辺の環境に悪影響を及ぼし、倒壊する恐れがある「特定空き家」に認定されると、指導や勧告、解体命令が出されます。
従わない時には費用をしっかり請求されます。
さらに2024年以後、1年以上誰も住んでいない家を「管理不全空き家」として指導強化する制度もできました。
適切な管理をしないと勧告され、固定資産税の住宅用地特例(課税標準1/6減額)が解除され固定資産税が増額されるようになります。
実家じまい・空き家問題で失敗しないために
それでは、実家じまい・空き家問題で失敗しないためには、
何からはじめたらいいのでしょうか?
不動産に関することは、どこに相談したらいいか分からないという人が多く、
具体的な行動をはじめようとすると二の足を踏みがちです。
良く聞く悩みや不安は、
「不動産屋さんの営業マンにしつこくされないか?だまされないか?」
「相続のことを相談したいけど、弁護士や司法書士の先生は敷居が高く感じる」
「税金のことを相談したいけど税理士さんに知り合いがいない」
そうこう躊躇している内に機会を失ってしまう。
そうなってしまうことは無理もありません。
どんなに切実な問題でも、”きっかけ”がないと人は行動できないものです。

工務店の親父が、家じまいの相談をはじめた理由
自己紹介が遅くなりました。
私は、創業50年の工務店「モリシタハウス」代表の
森下誉樹(もりしたたかき)と申します。
工務店の社長として、個人住宅の新築やリフォーム、
リノベーションを数多く手掛けてきました。
気がつけば、社長である私も還暦を越え、二人の娘は嫁ぎ独立。
工務店事業の後継も、信頼する部下にバトンを渡す事が出来ました。

そうなると次に気になるのは、田舎にある父のお墓や仏壇のこと。
同居する母親も80代後半になり、「人生の締めくくり」の準備を少しづつ意識するようになりました。
そうした日々の中、新しく家を建てること以上に、家の始末〝家じまい〞について関心 を強く持つようになったのです。
私は、35年あまり家づくりの実務の過程で、数十社の不動産業者さんや金融機関、弁護士さんや司法書士さんといった法律家、
土地家屋調査士さん、税理士さんなど多くの専門家と一緒に仕事をして来ました。
新築・リフォームのように家づくりそのものの提案はもちろん、付帯する工事のダンドリもしました。
たとえば解体屋さんを探している人が、「解体屋さんは恐そうで相談しにくい」なんて いう気持ちを聞いた時には、
気のいい誠実な業者さんをピックアップして紹介したりもしました。
親身になり動いてくれる人、頼りになる人。そして、そうではない人。
私は色々な人と知り合いですので、一番適切な人を”あなた”に繋げることが出来ます。
つまり何が言いたいかというと、町の工務店の親父である私のネットワークを、「実家じまい・空き家対策」に本気の方に、
行動の”きっかけ”に利用していただきたいのです。
最初の一歩は、不動産の査定と評価
「実家じまい」の方向性をだすためには、まずその家や土地が「どれくらいの市場価値があるのか?」を調べる必要があります。
そこがわからないと、なかなか具体的な判断が出来ないからです。
多くの場合、不動産流通の専門家である不動産屋さんに「不動産の査定・評価」をお願いすることになります。
そうすると、ほとんどの場合びっくりする値段を言われます。
- 所有者
- 「昔、〇〇千万円で建てた家なんですが・・・」
「数年前に500万円かけてリフォームしたのに」 - 業者
- 「売り出すなら高くて300万円くらい。」
「急がれるなら200万円なら買い取れます。」
もちろん、彼らもプロなので市場価格には精通していると思います。
ただ土地は別として、あまりに建物を「築年数」程度の情報で判断しがちな面があると思います。
たった数分、建物を一瞥しただけで、本当の査定が出来ているのか?疑問を感じる事がよくあります。
すべての家には歴史があります
私は工務店の社長なので、この家には、どんな工夫や思いが詰まっているのかを
すごく感じてしまう面があります。
建築に愛があるので、思い入れが強いともいえるかもしれません。
もちろん思い入れだけで、家が高く売れる保証はありません。
ただ、その家を手放すとか、解体するということは、
その家に対する”思い入れ”に決着をつけないといけません。
特にまだ親御さんや、そのご兄弟がお元気であるなら、
その心情によりそえないと、「実家じまい・空き家問題」は
良い方向性が出ないということを、たくさんの事例を見て知っています。

私に「家じまい」を手伝わせてください
たぶん私は、お節介ジジイなのだと思います。
たくさんの家を造ってきた者として、家族を育み守ってきた、
思い出深い大切な家の最後を、よいものにしたいと強く願っています。
もし、誰かに譲るとか、再活用できる可能性があるなら、その家の天寿をまっとうさせてあげたいのです。
その家にまつわるご家族やご親族に、悔いのない決断をしていただくために。
ぜひ一度私に、あなたの実家や空き家の話を聞かせてください。
